シャフトがしなるメカニズム・先調子、中調子・元調子の完全理解

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ゴルフ

別の記事で、シャフトの硬さはメーカーやモデルで統一基準が無く、振動数(cpm)で見るべきであるとお伝えしました。

【注意喚起】シャフト選びの注意点:シャフトの硬さがメーカーやモデルで統一基準はありません
ゴルフクラブを選ぶ上で重要なシャフト選び。最近はカスタムシャフトも増え、またカチャカチャ機能によりシャフト交換も容易になりました。ところでシャフトの硬さを記す“R”とか“がS”がに共通基準では無いことをお存じですか?

また、シャフトの硬さとトルクがスイングに及ぼす体感についてご提案しました。

【ご提案】シャフトを選ぶ時、振動数とトルクを組み合わせるとシャフトのキャラクターが良くわかります
別記事でシャフトの硬さは振動数(cpm)で見るべきとお伝えしました。その上で振動数を意識して複数のクラブを振り比べるても違和感を感じます。それは“トルク”が原因であると思います。今回の記事では振動数とトルクの関係性。そして独自の複合係数を使いシャフトのキャラクターを分析します

そして今回は、シャフトがしなるポイント「調子(キックポイント)」について記したいと思います。

本記事のテーマ

【シャフトがしなるポイント「調子(キックポイント)」の完全理解】

・しなるポイント「調子(キックポイント)」って何?
・しなりのメカニズム
・調子(キックポイント)別、オススメのシャフト

ところで、貴方はシャフトのしなりを体感出来ていますか?

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しなるポイント「調子(キックポイント)」って何?

シャフトの硬さについては別の記事で記しました。硬いシャフト・柔らかいシャフト問わず、シャフトはしなるのです。イメージとして釣り竿のように。

実はゴルフクラブも釣り竿も材質は、カーボン(炭素繊維)です。シャフトがしなることはイメージ出来ますね?そして、ゴルフクラブのシャフトにはしなりに特徴があります。

それを「調子(キックポイント)」と言います。

グリップとクラブヘッドの間にあるシャフトの何処が、しなるかによってキャラクターを分けています。大きく分けて「先調子」「中調子」「元調子」です。細かく分けると、「先中調子」「元中調子」という中間的なモノもありますし「ダブルキック」という「先調子」と「中調子」を両立したモノもあります。

調子(キックポイント)の種類
先調子:手元が硬く、先端がやわらかく、クラブヘッド側がしなるタイプ
元調子:手元がやわらかく、先端が硬く、グリップ側がしなるタイプ
中調子:手元が硬く、先端も硬く、シャフトの中間付近がしなるタイプ
ダブルキック:手元と先端の両方がやわらかいタイプ

しなりのメカニズム

スイング中にしなりを感じる事が出来ているアマチュアゴルファーは少ないと言われています。少し感覚がある人でも、インパクト前程度とも言われています。

では、シャフトは何処で、どう動くのでしょう?

切り返しで”順しなり”が発生する

細かく言えば、アドレスからバックスイングの初期にもシャフトがしなると言われていますが、実際には僅かな動きです。

トップスイングに到達して、切り返しを行いダウンスイングに入る瞬間にシャフトがしなります。

切り返しの直後から、グリップ部は地面方向に大きく移動エネルギーが発生するのに比べて、ヘッドの運動量は小さく、移動エネルギーも小さい状態です。このエネルギー差によってシャフトがしなります。

逆に言えば、切り返し直後からリリースする動きを行うと、グリップ部とヘッドの運動エネルギー差が少なくなるため、しなりも小さくなり、しなりを体感することも難しくなります。

ハーフウェイバック付近では“しなり戻り”が発生する

切り返し時に発生した“順しなり”は、ダウンスイング時にシャフトが地面と平行になる付近で“しなり戻り”が発生し、インパクト付近で発生する“逆しなり”方向へのしなりを変化させて行きます。

逆に言えばハーフウェイバックにおいて、グリップ部の移動エネルギーが大きくヘッドが降りてきていないと、“順しなり”が継続、または新たに発生することになります。そのような状態になると、インパクト付近で“逆しなり”を発生させることが難しくなります。

インパクト付近では“逆しなり”が発生する

ハーフウェイバックで理想的な“しなり戻り”を発生することが出来れば、逆しなりへの準備は万端です。グリップ部の移動エネルギーが少ない状態で、遠心力で加速したヘッドには大きな移動エネルギーが発生します。このエネルギー差がシャフトに作用し“逆しなり”が発生します。

逆に言えば、グリップ部(手元)が、飛球方向に流れてしまうとエネルギー差が小さくなるため“逆しなり”が発生しづらくなります。

しなりがもたらすメリット・デメリット

女性やシニアが、男性に比べて柔らかいシャフトを使うのは何故でしょう?それは、少ない力(エネルギー)でもシャフトをしならせてゴルフボールを遠くに飛ばす為です。

シャフトのしなりは、全くしならない棒に比べて、飛距離を向上させます。これがメリットです。

では逆に、男子プロゴルファーやヘッドスピードの早い男子が、硬いシャフト好むのは何故でしょう?

それは、過度にシャフトがしなると球が暴れるからです。これがデッメリットです

(世の中には、ヘッド50m/sを超えているにも関わらずシャフト制御が上手く球を曲げずに打てるツワモノもいます)

さて、世の中には「逆しなりは発生しない」と言う人がいますが、私はその意見に懐疑的です。逆しなりが発生しないのであれば、“しなる棒”を使う必要はありません。また、順しなりの状態でインパクトを行うという人もいますが、私から見ればナンセンスです。その理屈だと、ヘッドスピードが早く大きなしなりを発生すればするほど、打ち出し角度は低くなりますし極端にヘッドが遅れてくるなどデメリットしか無く、“しなる棒”を使う必要が全くありません。

調子(キックポイント)の選びかた

シャフトの調子(キックポイント)の選び方は、様々な理論がありますが、有る種の方向性があります。

中調子が向いている人

中調子は万人向けです。特にスイングに悩みが無く(そんな人がいるの?)綺麗なオンプレーンスイングで、スイングリズムが始動からトップ、切り返し、インパクトまで一定のスピードでスイングが出来る人は「中調子」が向いています。

実は、市販のドライバーに装着されているカスタムシャフトの多くは「中調子」あるいは「中調子より」と言われています。市販品であるため、極端なセッティングが出来ないためですね。

ちなみに、Speeder EVOLUTIONでお馴染みの、フジクラのクラブフィッターさんが言っていましたが、純正カスタムで装着されているSpeeder EVOLUTIONは、別売りで販売しているSpeeder EVOLUTIONとは全く別物と言っていました。先調子の代名詞であるSpeeder EVOLUTIONを一般向けに市販することは難しいのでしょうね。

先調子が向いている人

インパクト付近で逆しなりを発生した結果、フェース面は上向きで左側に閉じる動きが発生します。よって以下の人には先調子が向いています。

・球が上がらない人
・右への打ち出しが多い人
・スライスが多く捕まった球が打ちたい人

一方で、トップからハーフウェイダウンでタメが少なくコックが早くほどけてしまう人、インパクト付近で手元が左側に流れてしまう人や、手元が浮いてしまう人は、逆しなりを発生することが出来ない為、余計に右に飛んだり、スライスが発生したりする可能性も高いと言えます。

また、ヘッドスピードが早い人、過度にフェースターンを用いる人も、球が暴れるかもしれません。

そんな人には「中調子」をオススメします。

元調子が向いている人

元調子は一般にハードヒッターに向いていると言われます。

切り返しで一瞬“間”が作れる人に向いています。またインパクト付近で過度にシャフトが暴れない為に出玉の暴れも抑制する事が期待出来ます。とは言え、インパクト付近でのシャフトがしなりにくいので、球を捕まえることが苦手な人、スライスに悩む人には不向きと言えます。

調子(キックポイント)別、オススメのシャフト

先調子

改めて、先調子は先端側が柔らかく以下の特徴があります。

先調子の特徴
・ハイドローが打ちやすい
・ヘッドスピードが上がる
・高弾道
・スピン量が多い
・引っ掛けやすい

結論的にspeederEvolutionだけになりましたが「先調子」と言えばやはり「speederEvolution」ですね

商品名 Flex 振動数
(cpm)
重量
(g)
トルク 調子 備考
speederEvolution  Ⅴ 569 S 253 59.5 4.5 先調子
speederEvolution  Ⅴ  661 S 264 66 3.7 先調子
speederEvolution  Ⅲ  661 S 269 66.5 3.8 先調子

ちなみに最も先調子が極端なのは初期のspeederEvolutionと言われています。青いヤツですね。ちなみに先調子好きのわたしは、この初期型をずっと使っています。OBも出ますが先端の走り感は群を抜いています。

中古でも見つけたら、購入して試してみてください。

中調子

中調子は、万人受けのシャフトです。純正シャフトは、中調子が多いのもこの為です。また、中調子は幅が広く微妙な差でカテゴリ分けがあります。「中先調子」「中調子」「中~中元調子」などです。

改めて、中調子には以下の特徴があります。

中調子の特徴
・真ん中付近が柔らかい
・先・元調子の中間
・スイングに癖の無い方に会う
・特徴が出にくい

商品名 Flex 振動数
(cpm)
重量
(g)
トルク 調子 備考
TOUR AD VR 6 S 262 65 3.2 中先調子 カタログ表記は中調子
Diamana BF 60(青マナ) S 261 65.5 3.9 中調子 カタログ表記は中調子
TOUR AD TP 6 S 263 65 3.2 中調子 ど真ん中の中調子
speederEvolution  Ⅵ 351 SR 233 41 7.9 中~中元調子
speederEvolution  Ⅵ 474 R 233 47 5.2 中~中元調子
speederEvolution  Ⅵ 569 S 257 56 3.7 中~中元調子
speederEvolution  Ⅵ 661 S 267 65.5 3.9 中~中元調子

元調子

最後は「元調子」です。「手元調子」と言ったりもします。

元調子は、切り返しで一瞬止まる人は、手元が緩いシャフトが合います。(例えば松山英樹プロみたいな“が間”がある人ですね)逆にトップから一気に切り返す人は、手元が硬め先調子や中調子を検討すると良いでしょう。

また、球が捕まり過ぎる人は元調子が合います。逆に球が捕まらない人は、先調子が合います。

元調子の特徴
・手元側が柔らかい 分厚いインパクト
・ヘッドスピードが出にくい
・当たり負けしにくい
・スピン量が抑えられる
・引っ掛けにくい、左に行きにくい

商品名 Flex 振動数
(cpm)
重量
(g)
トルク 調子 備考
TENSEI  CK ORANGE 50 R 252 53.5 5.0 元調子 ど手元調子
Diamana ZF 60 S 260 64.5 3.8 元調子 カタログ表記は中調子
TENSEI  CK ORANGE 50 S 261 57 4.9 元調子 ど手元調子
TENSEI  CK ORANGE 60 S 261 63.5 3.5 元調子 ど手元調子
TOUR AD BB 6 S 262 65 3.2 元調子 カタログ表記は中調子
TOUR AD MJ 6 S 258 62 3.4 先調子 カタログ表記は中調子
Diamana RF 60 (赤マナ) S 259 65 3.5 先調子 カタログ表記は中調子

まとめ

最後までお読み頂いた事に先ずはお礼申し上げます。今回は、シャフトの「調子:キックポイント」について記しました。繰り返しますが、シャフトはスイングや出玉に大きく作用します。

ご自身にピッタリのシャフトに出会うと劇的にゴルフが変わります。

シャフトによってどれだけゴルフが変わるかを体験するに最適なのが「試打会」です。同じヘッドで、異なるシャフトを打つことで純粋にシャフトの違いによるスイング・出玉の違いを体感できます。

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とは言え、ある程度のシャフト知識が無ければそれを実感することも、選ぶ事も出来ません。今回の記事がそれに対してお役に立てると幸いです。

また、別記事で記しました「シャフトの硬さ」に関する記事、「シャフトとトルク」の記事をお読み頂くとより知識を深めて頂けると思います。是非、参考にしてみてください。

【注意喚起】シャフト選びの注意点:シャフトの硬さがメーカーやモデルで統一基準はありません
ゴルフクラブを選ぶ上で重要なシャフト選び。最近はカスタムシャフトも増え、またカチャカチャ機能によりシャフト交換も容易になりました。ところでシャフトの硬さを記す“R”とか“がS”がに共通基準では無いことをお存じですか?
【ご提案】シャフトを選ぶ時、振動数とトルクを組み合わせるとシャフトのキャラクターが良くわかります
別記事でシャフトの硬さは振動数(cpm)で見るべきとお伝えしました。その上で振動数を意識して複数のクラブを振り比べるても違和感を感じます。それは“トルク”が原因であると思います。今回の記事では振動数とトルクの関係性。そして独自の複合係数を使いシャフトのキャラクターを分析します

その上で、ご自身で体感することが難しく、数値データで確認しながら最も適切なシャフトを選びたい方は、以下のようなスクールに行かれる事をオススメします。

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 スイングの改善だけでは無く、最適クラブを選ぶための計測も行ってくれます。

 

 

参考に頂けますと幸いです。

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